バングラデシュの携帯電話・SIMカード・データ通信事情

バングラデシュでは、日本と異なり、SIMカードと携帯端末は別々に購入するのが一般的です。

50 100タカ～300タカ程度でプリペイドのSIMカードを買えば、1分1タカ～2タカ程度と格安の通話料金（国内固定電話・携帯電話）です。また日本への通話も1分6タカ程度から可能です。

日本のSIMロックがかかっている携帯では、バングラデシュの会社のSIMが使用できません。 バングラデシュでは、Nokia、Samsung, Huaweiなどの携帯が、通話とメッセージ(SMS：ショート・メッセージ・サービス)だけのシンプルな機能のものなら1,500タカ程度で入手可能です。

携帯電話での電子メール利用は、一般的ではなく、SMSの利用や、近年ではスマートフォンを使ったFBメッセンジャーやViberでのメッセージ送受信利用がほとんどです。

日本よりやや安い値段、もしくは同程度の金額にて、スマートフォンも購入可能です。携帯を用いたデータ通信も、プリペイドで1日5タカ～月1,000タカ位での利用が可能です。

2012年頃からスマートフォンが都市部を中心に人気になっています。

バングラデシュブランドやSamsung・インド・中国系メーカーの廉価モデルが人気です。安いモデルですと、4000タカ程度からあります。バングラデシュのSymphonyや家電メーカーWaltonは、自社ブランドのスマートフォンの販売を行っています(生産は中国)。Samsungは、SmartPhone Cafeという小型店舗を都市部に多数出店しています。

バングラデシュでのインターネット利用状況

政府（Bangladesh Submarine Cable Company Ltd）は、通信会社に提供する1mbps当たりの通信料を、以下のように値下げしています。
・2012年8月：10,000タカ→8,000タカ
・2013年：8,000タカ→5,000タカ
・2015年9月：1,068タカ→625タカ

2015年9月時点で、バングラデシュとつながっている海底ケーブルはSEA-ME-WE-4（South East Asia - Middle-Western Europe 4)のひとつのみで、容量は200gbps、の利用は30gbpsでした。2016年末時点では380～400gbpsの利用量となっています。1,300GBPSの二つ目の海底ケーブルに接続の予定があります。

インターネット利用者数
・2015年末：5,410万人
・2016年9月末：6,680万人

バングラデシュの携帯会社一覧

バングラデシュには、56社の携帯電話会社があります。GSMが5社、CDMAが1社です。2012年、国営のTeletalkが3Gサービスを提供開始し、2015年、全社が3Gサービスを展開しています。2015年9月にRobiとAirtelの合併報道があり、2016年経営統合しましたが、2-3年は別ブランドとして販売していく予定です。2015年末での契約数合計は1億3370万（アクティブユーザー数）です。